2021年1月また起きてしまった窒息事故。
園児死亡事故、「給食時間内に食べさせる」暗黙ルール
大阪市城東区の認可保育園で1歳2カ月の男児が給食をのどに詰まらせて死亡した事故について、市の有識者会議は14日、検証報告書を取りまとめた。給食を時間内に残さず食べさせるという「暗黙のルール」があったことが事故につながったと結論づけ、再発防止に向けて「子ども一人ひとりの発達に応じた適切な食事援助」を行うよう求めた。
事故は昨年2月12日昼の給食時に起きた。報告書によると、男児がリンゴを食べるのを嫌がっていたため、保育士が何とか食べさせようとリンゴとハンバーグを一緒に口に入れたところ、男児が泣き始めて体をのけぞらせたため、食べ物がのどに詰まったという。
また、「長年にわたり、好き嫌いをせず、時間内に全量食べきることが定着し、(子ども)一人一人のペース等への配慮よりも優先されていた」ことが事故の背景にあったと判断。男児の食事を援助していた保育士についても「飲み込む前に次の食べ物を詰め込んだ状況があったと推察される」とした。
報告書では再発防止策として、子どもの発達に応じた保育のほか、マニュアルの作成・見直しや定期的な訓練実施などによる職員の危機管理意識の向上などを挙げた。
(朝日新聞デジタル 笹川翔平)2021年1月16日 10時21分
保護者が見ている目の前で起こり、助けてあげられないという怖さ。
乳児・幼児の食事は、固さや大きさなどの食形態だけでなく、食べているときの環境に配慮することもとても重要です。
- しっかり噛んでいるか
- 詰め込みすぎていないか
- 口に食べ物が入った状態で歩き回ったり、しゃべったりしていないか
- びっくりさせたりしない
つまり、落ち着いた状態でしっかり噛みながら飲み込むという動作ができることが大切です。これは、食のマナーにもつながってくることだと思います。
1~3歳頃のお子さんの場合、これを分かってもらうことがなかなか難しいです。少しずつ食のマナーを教えつつ、できないうちは小さくカットしたり、詰まらせやすい食べ物は無理に与えないようにしていくのが良いでしょう。
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